──冬……──

「心音ちゃん、夜にみんなでパーッとクリスマスパーティー的なことしようってなってるけど……。行く?」



 雑誌の撮影のあとに舞ちゃんが言った。



 あぁ……、せっかく誘ってくれてるのに悪いんだけど……。



「あー……。私、今からちょっと用事あるんだよね」



「だよねぇ、私も……。って、もしかして……」



 舞ちゃんは声を潜めて私の耳元でこうつぶやいた。




「……今から涼太くんとデート?」



「…………っ!!///」



 いきなり言われたのと図星だったから思わず顔が赤くなってしまった。