「心音ー、起きなさい!」



「……ん~……───」



 下からお母さんが私を起こす声がする。



 せっかくの土曜日なんだからもうちょっと寝ていたい……、とか言えないよね。




 今日は午前中に雑誌の撮影、午後からはドラマの最後の撮影がある。



 昨日は学校が終わってから、夜に撮影があったからよかったけど今日はほぼ1日お仕事。



 しかも9時からだから早く準備しなきゃね。




 私はまだ眠たい体を動かしベッドから降りた。