「あっ、山岸くん来てる~」


「やっぱ終業式だからかな?」


「うわぁ~、やっぱりかっこいい~♡」


「本当、理想だよぉ~」



 女の子の声がいろんな場所から聞こえてくる。



 まあこれはいつものこと。



 この学校で芸能界にいるのは俺とナオだけ。



 だからこうやって学校に来ただけでジロジロと見られる。



 別に嫌なわけじゃないよ?



 だって俺のことを応援してくれてるんだから。



 逆にありがたいくらい。