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「…っ。」





短く吐き出した吐息。



終わりの近い、大哉が洩らした、声。




「…亜澄、……。」




切なげな瞳が、私を見下ろした。




「んっ、――――。」




散々、啼かされたのに。


ぐっと身体を近づけて。


私が一番弱い体勢で、大哉は更に私を啼かそうとする。




「…だ、…め…。」




大哉しか、知らない。


奥深く沈んだ大哉が突き動くたびに、私は声を上げるしか出来なくて。




「…なか?」




大哉の声に、泣きそうになりながら、




「っ、うん…。」




私の心が悲鳴を上げた。



ずるりと体重がのし掛かり、大哉は私を、きつく抱き寄せる。




「っ、―――!!」




呻く声が耳に響き、大哉の全てが私の中に、放出された。