――――――――― どれくらい経ったのだろうか。 スカートに入っていた携帯で確認しようと画面を見る。 「わっ…」 映ったのは、驚くほどの酷い顔だった。 あれほど降っていた雨も止んで、私の目元は掻きむしったように赤くなっていた。 これ絶対あとで腫れちゃう… 吹く風が目元に染みて目を瞑った。 目を閉じれば浮かんでくるのはやっぱり貴方のことで。 いつか笑える日がくる? いくら自分に問いかけてもその答えは出てこない。