彼と恋人関係になって、早いもので、二週間が過ぎようとしていた。




朝は必ず一緒に登校。


彼がうちまで迎えに来てくれる。



学校に着けば、一緒に予習。


教室を移動する時も一緒。





下校の時だって、手を繋いで帰る。



決まって彼は私を家まで送り届けてくれた。





平坦だけど、温かさがあって、誰かと一緒にいるって楽しいんだって思った。






ただ、正反対の私達は明らかに不釣合いのようで……。






「小春ちゃん。ご飯、屋上で食べようか」


「うん」




四ノ宮くんと一緒にいると、時折、感じる事がある。


冷たい、氷のような視線。





「あの子…いっつも冬真くんといるよね?」


「何様のつもり?ブスが調子乗るなよ……」




女の子は、恐ろしい。



そういう事を平気で聞こえるような声で言うんだから。