ケータイ小説 野いちご

【完】神様のうそ、食べた。

六  迷子


朝から天気は晴れだった。

親子遠足は、現地集合なのだが車やバスで行くのが難しい人(子供3人連れてバスや、車イスまたは妊娠中など)は保育園のバスで行く事になっている。


私はバスの補助で保育園で一緒に乗り、水族館へ行く事になっていた。



バスで各集合地点の親子を乗せ終えて、水族館に一緒に向かっていた時だった。


正直に言えば、朝から落ち着かなくて。お腹がうずうずというかちくちくというか。

今日の夜の事を考えたら、口の中が甘酸っぱくなってきた。


初恋でもないのに、緊張していたんだ。


足元がふわふわして、顔がへらっと笑ってしまわないように、太股をつねったりしながらバスから海を眺める。


温泉独特の、ゆで卵みたいな匂いも今日は気にならない。

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