ケータイ小説 野いちご

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【完】神様のうそ、食べた。

五  届け


「はぁぁぁぁぁ~~」

「あー、みなみ先生がため息吐いてる!」

「しあわせがにげちゃうんだよね」

「しあわせたべちゃえ! とつげき!!」



宮本先生の声に、園児が私の回りを口を開けながらパクパク走り回る。

宮本先生は大きなお腹を押さえながら、その光景をケラケラ笑っていた。

「みなみ先生の幸せ、食べた人――!」

はーい、と元気な声でチューリップクラスは返事をする。
その中に、ちょっとだけ眠そうな真君の姿もあって居たたまれない。

「もう! ダメよ? 子ども達の前でため息は」

宮本先生は大らかに笑い、場を和ませてくれていた。

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