「送ってくれてありがとう」


「早く良くなれよ」


家の前に着くと海星君はあたしに、持っていたバッグを手渡してくれた。


海星君のベッドで2度目に目を覚ました時、おでこに冷えピタが貼ってあった。


きっと、寝ている間に海星君が貼ってくれたんだろう。


帰り道もあたしの荷物を持ってくれたり、常にあたしの体調を気にかけてくれた。


海星君ってば、優しすぎるよ!!


そんな海星君の優しさが嬉しくて、あたしはその度に胸を高鳴らせた。