本日の獲物を捕らえるため、アタシは自分の顔を鏡でこっそりとチェックする。


うん。


いつも通りばっちり。


新色リップはいちはやく手に入れているし、バカ功ちゃんに殴られた痕はファンデーションで隠れている。


獲物はすぐにあいているアタシの前の席へと座る。


サッとメニューを差し出すと、「サンキュ」と、小さく言ってアタシの手からメニューを受け取る獲物くん。