“あたしのどこを、



好きになったの?”





アイツの下駄箱を覗いたことに、特に意味はない。




ただなんとなく…って!

なんか俺!すげー変態みたいだけど!!




でも、相変わらずアイツは



ラブレターのことについて、何考えてんのかよく分かんねーし





次はどうすっかなー…?なんて頭を悩ませながら、何気なく開けたら




…それはあった。




クマの可愛らしいメモ帳に、アイツの意外に達筆な字がミスマッチ。




(どこを好き、って…)




そんなの…




ありすぎて分かんねーんだけど!!!!!





「どうした、大矢?」



「いや…先に…帰っててくれ……」






頭を抱える俺に、心配そうに声をかけてきた亮。




みんなに先に帰ってもらって




カバンの中からルーズリーフを出し、




その場で返事を書く。





“どこが好きって…


わかんねーけど



いろいろ!





つーか




直接、俺に聞きに来い!”