「よっ!!お前ってリレー係なんだ」

「う、うんっ!!涼介も?」

「あぁ。ってかリレー係じゃなかったらここにいねぇだろ」

「そう…だよねっごめん!!」


まさか、涼介と一緒だったなんてー
ヤバイ…緊張して目も合わせられないよ///


「おい!!お前らっうるさいぞ!!」

「あっ、すみません…」


先生に怒られちゃった…。
ってあれ?なんか今佐野くんこっち見て不機嫌そうな顔してたな―。
なんでだろ?




なん分かたってやっと係の仕事が終わった。
私と涼介と佐野くんはリレーの走順を
決めることになった。


「はぁ~やっと終わった!!!」

「疲れたな」

「うん、ホントだよ~」

「あっ、明日3人で集まらなきゃ!!走る順番決めないと」

「そうだな、他のクラスのもしなくちゃだからけっこう時間かかるかもな」

「そうだね…まぁ頑張ろッッ♪」

「おぅ!!!」

「ねっ佐野くんも!!頑張ろ~」

「・・・」

「もしもーし、佐野くん?」

「あ、あぁ」


佐野くんなんか変だな…




明日の放課後

1ー3の教室に集まった。

佐野くんと私はクラブが同じなので
一緒に行くことに…

「涼介遅いね~!!!」

「・・・」

あれっ?何で喋んないのぉ?
なんか気まずい……

「あ、あのさぁ…」

「ん?なぁに?」

あっ!!やっと喋った!!と思ったら
教室のドアか勢いよく開いて、涼介が
息をきらして入ってきた。

「悪いっ、ハァハァハァ…先生に呼び出されてさぁ―。まじ最悪だわ」

「そっか…大変だったね」

なんで涼介の前だと自然と話せないんだろ…あっなんか佐野くん言おうとしてなかった?

「佐野くん!!さっき何言おうとしたの?」

「さ、さっきのは忘れて…」

「なんか気になるな―」

「大したことじゃないから気にしないで!!!」


いきなり強い口調になった佐野くんに驚いた。


「う…ん。わかった…」


変な佐野くん…


気まずい雰囲気の中、なんとか走順が決まった。


「はぁ―、やっと終わったぁ…
涼介サボりすぎだよっ!!!」

「わり―わりー、こうゆうの苦手でさぁ」


キーンコーンカーンコーン…


「やばっ、もう下校のチャイムなっちゃった!!!急いで帰らないと」

「そうだな!!!またせんこうに見つかると面倒だしなっ」

Zzz…

「あっそういえば佐野くん…寝てるし―」

「こいついつの間に」

「ちょっと、佐野くん!!!早く起きて―下校時間になっちゃうよ!!」

「う、うん~」


佐野くんは起きる気配がない。


「早く起きて~、あっ涼介先帰ってて先生に見つかるとヤバイって」

「で、でも優花が…」

「私なら大丈夫!!先生に見つかったら言い訳できるからっ」

「わ、わかった。じゃあなっ!!優花ありがと」

「う、うん///」


涼介は走って行ってしまった。


「はぁ…佐、野、くん!!!!!起きろー」


私は大声で叫んだ。


「わあっ!!!ビックリした~」

「佐野くんやっと起きた!!もぉ、全然起きないんだもんっ」

「ご、ごめん。爆睡してた…」

「もぉ、下校時間過ぎてるから急ぐよ」

「ちょっ、涼介は?」

「先帰ったよ―!!!それより早く校門でないと先生に見つかるよ!!!」

「あ、あぁ…」


私たちは全速力で校門をでた。
奇跡的に先生とは会わなかった。


「ハァハァハァ…めっちゃ疲れた。優花速くね?」

「ハァハァハァ…だって私中学陸上部だったもん!!」

「まじか、どうりで速いと思った」

「ま、まあねっ(照)」

「なに照れてんだよ、顔真っ赤だぞ?」

「へ?」


私は顔を手で覆った。
足速いの褒められるとなんかめっちゃ嬉しいんだよね~


「ぷっ、優花って可愛いな」

「な、な、なによっ///」


き、今日の佐野くんいつもと違くない?こんなに軽々しく女子に可愛いだなんて言わないし…


「な、なぁ…優花」

「な、なに?」


急に真面目な顔をした佐野くん。
なんか緊張する~
手に汗が!!!
私はスカートをぎゅっと握った。


「実は俺、優花のことがす、好きなんだ」

「えっ…」

「ゆ、優花の頑張ってるところとか明るいとことか…心配してくれるとことか……と、とにかく優花が好きだ!!!
俺と付き合ってくださいっ」


ちょっちょっと待って~
頭真っ白なんだけど、佐野くんが私を好き?

私がおどおどしてると…


「へ、返事は今じゃなくていいから」


そう言うと走って行ってしまった。