ケータイ小説 野いちご

体育館12:25~それぞれのみる景色~

小さな嫉妬と、大きな幸せ。


【亜希Side】


 佐伯先輩が卒業して、早くも2か月が過ぎた。


 私はというと無事に3年生へと進級して、現在受験生。


 担任は相変わらずのりんちゃんで、よく佐伯先輩のことを聞いてくる。


 この様子だと、私と先輩が付き合ってることを知ってるみたいなんだけど、なぜ知っているのかはすごく疑問。


 涼たちとみーくんには話したから、その人たちくらいしか知らないはずなのにね。


 ……それはさておき。


 今現在彼は、大学に通うために地元を離れて、アパートを借りて生活している。


 そこで新しいバイトも始めたみたいで、本当に忙しそうだ。


 詳しくは聞いていないけれど、私の知らないところで彼は頑張っていたみたいで、おばさんにも大学進学を許してもらえたと、そう言っていた。


 和解した、とは聞いていないからどうなのかはわからないけれど、とりあえずそういうことらしい。


 地元を離れてしまった佐伯先輩。


 だから、なかなか会えなくなってしまった。


 ……学校にいる間もそんなに会ったことなんてないけれど。



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