ケータイ小説 野いちご

体育館12:25~それぞれのみる景色~

景色に、映える。


【恭也Side】


 夏休みに入り、数か月ぶりに降り立った地元。


 彼女がいる地。


 今日は、久しぶりに彼女に会う。


 通ってた高校の最寄り駅、そこで待ち合わせ。


 時刻は昼の10時。


 今日はここから少し離れたある場所へと、2人で行くつもり。


 何か月か前から彼女と予定を立てて、待ち遠しく思っていた今日がやっと来た。


 待ち合わせの時間は30分後なのに、早く着きすぎた。


 だって、楽しみだったから仕方ない。


 そわそわする。落ち着かない。


 どんな服装で来るんだろう。


 また可愛くなっているんだろうな。


 ……俺の恰好、変じゃないよな?


 そんなことを思いながら、駅の待合室にある時計を見上げる。


 約束の時間までは、まだ遠い。




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