唯華side*




「今夜は俺が買ってやる。俺が愛してやる。だから俺を選べ」





目の前で熱くあたしに愛の言葉を告げている、顔が整っている男。





名前は確か…、ヒロだった気がする。





少し強引な言葉だけど__強引な男は、嫌いじゃない。





あたしは彼に向かって微笑んだ。





「あなたに決めた」






そして今宵も、暗いこの世界に華が咲く。