次の日。

 目を開くと目の前にはこうたがまだスヤスヤと寝ていた。

 私はこうたのベッドで寝たようだ。

 それにしても……

 やっぱりこうたはかっこいい。

 綺麗な切れ目。小さい唇にスラッとした鼻。見事な顔立ちだ。

 こんな王子様のような人と付き合ってることが夢のようです。

 ムクッ。

 「あ、さよ。おはよう。どうしたの?」

 こうたは起きるなり私の顔に自分の顔を近づけてきた。

 こうたの顔がさらによく見える。

 あー!もうドキドキする!

 「あ、ううん。なんかこうたがかっこよくてさ。」

 つい素直にいってしまった。

 それがこうたのS本能に火をつけた。

 「じゃあキスして。」

 ドキンッッ!!!!!!!!!!!!

 悪戯っぽく笑うこうた。

 「俺のこと嫌い?」

 甘い声で囁くこうた。

 そんなこというなーーーーー!

 という気持ちで首を横にブンブン振った。

 「ならキスして。」

 こうたはやはり悪戯っぽく笑う。

 あー!もう反則だよ────────。

 チュッ。

 可愛い音を立てて重なる唇。

 「はい!」

 すぐにこうたから離れた。

 するとこうたの顔は茹でダコのように真っ赤になっている!

 今度は私の悪戯心に火がついた。

 「あれ?こうた?自分からしてって言ったのにお顔が茹でダコのように真っ赤ですよ?」

 悪戯っぽく言うと、S本能の消えたこうたは

 「いや……本当にしてくれたことが嬉しくて」

 なんて素直に言いやがる。

 あー!もうだから反則だってば!!!!!!!!!!!!

 気づけば自分から唇を重ねていた。

 甘い朝から1日が始まります。