「はっ、お前らに何が出来るっていうんだよ」


「それならご安心を。族には族を、組には組を…だぜ?」


そこまで言って周りを見渡す。


下っ端に紛れて隠れている組員達。


俺と目が合い、1つ頷く組員。


よし、準備は万端だ。


パンと手を叩くと一斉に組員達が出てくる。


「なっ!」


「またっ!?」


驚くみんなを横目に、組員のところへ行き先頭に立つ。


「そっちが組を引き連れるならこっちも組で対応する」


「なんでお前が…っ。お前は夕凪のものだろ!?」


あれ、もしかして知らないのか?


手紙には榎本って書いてたから知ってると思ったんだけど。