次の日


今日は珍しく央太が休みだったので、お昼休みは玲奈と過ごした。



教室の片隅で机をくっ付けてお弁当を広げる。


こうして玲奈と食べるのはかなり久々。



私は昨日のことを玲奈に相談してみた。



「そこまでまだ気持ちが大きくないってことなんじゃない?」



玲奈はご飯を突きながらそっと口に運ぶ。


そして真剣な目で私を見た。



「で、でも、大好きなことに変わりはないんだよ?それなのに」



「焦らなくてもいいと思うけどな〜。佐伯先輩はほら……!色んな噂があったしさ!先輩が初彼の萌絵には刺激が強すぎるだけだよ」



「それはつまり、経験豊富だってこと?」



「そ!だからすぐそこに結び付けちゃうんだろうけど、萌絵の反応が普通だと私は思う!から、気にしない方がいいよ」



玲奈はそう言ってニッコリ笑った。