「…大丈夫かの〜」

宮殿に残ったクメカが、玉座の間に置かれた一人がけのソファーの上で呟いた。

昨日クメカたちは玉座の間で寝泊まりしたせいもあって、クメカはここが気に入ってしまったようだ。

朝日が海底を明るく照らし出すと、玉座の間の天井に張られた美しいステンドグラスに光が当たり、白い床に反射して、ゆらゆらとゆれている…



「クメカ殿…一つお聞きしても、よろしいですか〜?」

向かいのソファーに座っていたルドは、頬杖をつくとクメカにたずねた。

「なんじゃの〜?」

クメカは目を閉じたまま答えた。

「どうしてあなたは、この国に来たのですか?」

「ラギに、頼まれたからじゃが?」

「…実は昨日、ノイエからの報告書に、気になる点を見つけましてね〜?」

「ほ〜?」

「アルーシャ王国を滅ぼした、ビクス王国に関する報告なんですけどね〜?」

「…」

「その時代は、滅ぼしたり滅ぼされたりと、目まぐるしかったようで、ビクス王国も別の国に滅ぼされてしまったようです…」

「ほ〜…で?何が気になるのかの〜?」

クメカはゆっくり目を開くと、ルドを見た。