☆まさかの偶然



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「唯衣~、お風呂行くよー」



麻紀の誘いで、大浴場へ向かうことになった私たち。


女の子にちょっかいを出していた祐二くんも、ちゃんと部屋に戻っていたらしい。



「久しぶりに流川くんと風呂に入れるなー♪ ね? 流川くん?」



浴場へ向かう廊下を4人で歩きながら、祐二くんは嬉しそうに流川の腕をパンパンとたたいている。



「……」



流川の表情は、もちろん渋い。



「ぷぷっ」



その顔を見て、思わず噴き出してしまった私。


今日もお風呂で絡まれるんだろうなー、祐二くんに。


『たくましい腕だねー』とか『イイ背中だねー』とか言われながら。


いっつも私のことを攻撃してばかりだから、ちょっとは攻撃されている側にまわってみればいいのさ。


……ふっ。