今日は初デート。

いつも学校で顔を合わせていた2人。


美咲は改めて彼氏になった一斗に会う事で朝から、ご飯も食べれない位、緊張していた。


肩下まである毛先をクルクル巻いて、お気に入りの水色のワンピースを着た。

鏡の前で何度もチェック。
一斗の特別だからどうにかつりあうようにしたい思いでいっぱいだった。



そんな姿を桃花は笑顔で見守る。


美咲は鏡越しに桃花と目が合った。


『桃花いたの?』

『お姉ちゃん綺麗』

桃花が満面の笑みで美咲を見つめた。

『ありがとう』

美咲も笑顔で答える。

『行ってらっしゃい』

美咲は、うん!と頷いて手を振り玄関をあとにした。