季節は夏休み目前。


長期の休みの前に
学生なら乗り越えなければならない試練がある!

今日は期末試験、最終日だった。


「ふわぁー!!やっと終わったー」

美咲は両手をあげ背伸びしながら

「一斗、どうだった?」

後ろを振り向くと一斗の顔が、あまりにも近く少しのけぞってしまった。


“ウワッびっくりした!"

一斗は机に突っ伏したまま眠そうな顔をあげた。



「俺は、まぁまぁかな」

“まぁまぁって…"


“一斗はバイトも行ってたし
授業中も殆んど寝てるし


それって駄目な方のまぁまぁ!?

うん、きっとそうだ!

なんだ私と同じかぁー

私よりは順位下なのかな!?

たまにかける眼鏡は、だて眼鏡みたいだし…"