あれから約1か月過ぎた。お母さんとお父さんにもちゃんと謝り普段通りの生活に戻った。けどひとつだけ変わった。
それは、青山君のことを優星と呼ぶようになり、向こうも私のことを星七って呼ぶようになったこと。
花菜には
「絶対脈ありだよ~さっさと告白すればいいのに~」って何度も言われたけどそんな勇気はない。

今日は8月1日。毎月1日には学級委員会がある。今日も花菜には先に帰ってもらい委員会に足を運んだ。

「遅いぞ~」

教室に入った途端、上原に声をかけられた。私は上原の隣に腰掛ける。

「まだあと10分もあるでしょ。上原君が早いだけだよ。」

「そうだよな~。あ、あのさ、伊藤。実は」

上原の声を遮るかのように勢いよくドアが開いた。

「お、相変わらずお前らは早いな~」
そういった彼は、1個上の学級委員長の先輩だ。