「……………。」




屯所とかいうお屋敷に入ったとたん沢山の視線が私に注がれている。
なんて言おうか。何事も自分から!




「あのぉ」



「あ。あぁ。すまない、ここに女性が立ち入る事があまり無いもんだからつい....。そうだ、俺の名は永倉 新八だ。よろしく」



(永倉さんね、この人もイケメン.…ってダメダメ)




「はい、永倉さんですね、今日はお世話になります。」



......。うーんと何だろうか会話が続かない、
それにしても目線が気になって仕方ないんだけど。
すると切羽詰まっている事を沖田さんが悟ってくれたらしく...。




「もう!皆さん困ってるじゃないですか!この娘は葉月 あんずちゃん、偶然土方さんが口説いて.....」




「総司、」



「いったたたたたたっ、じゃなくて偶然会っちゃったんです。しかも出身は蝦夷とか....。これでいいですか?」


(くどっ!?沖田さん涙目になって、可哀想に土方さんに頬をつねられて赤くなってる。)