私は黒影 美華(クロカゲミカ)。
天使と悪魔の子。母が天使で父が悪魔だった。母と父は二人ともすごく強い力を持っていて、母は天使界最強で父は悪魔界最強と呼ばれた男女。
私はその二人の間にできた子供。
私の力は二人の力が混ざり母や父より強くなった。私はその力を使い母たちと同じ仕事をしていた。しかし母と父は自分より強くなってしまった私を恐れている。
母と父はまるで奴隷。私の言ったことに逆らうなんてあり得ない。だから生活には一切困ってない。自分で稼いでるし。
でもつまらない。私がいったことは絶対、それは便利だけど刺激がない。

天使と悪魔は比較的、それぞれの世界で暮らしている。しかし人間と結婚したものや(そんな物好きは二百年以上前に一人いただけらしいけど)人間界に住むことが許された人だけは人間界で生活している。
私がすんでる地域はコンビニなどもあるけど暇が潰せるほどの刺激がない。
こういうときこそ母だよね、役に立ってよ?

『ねぇ、暇。刺激が欲しい。』
「え…」
『なんか案、出して。』
「あ、えっと…学校とか…どうでしょう。」

子供に敬語を使う親w馬鹿馬鹿しいね。

『学校?あの人間がいく?』
「はい。刺激が欲しいならいいかと。」
『ふーん、なら準備しといて。明日には
行く。』
「わかりました。」

親子なのに事務的な会話、これが日常。悲観したことも憎く思ったことなんてない。それが普通なんだから。

……今思えば、これが始まりだった。