No,04『渋谷33番』

ジャンル:ミステリー
  公開:2011年7月
ページ数:204
 コピー:「留置所の名探偵」

【あらすじ】
大学2年生の雪乃はある日、身に覚えのない“覚せい剤取締り法違反”で逮捕されてしまう。
無実を主張しても、雪乃の部屋から見つかった覚せい剤が証拠となり、留置所へ入れられることに。
同室になったのは、大阪弁の和美と外国人のキャシー。
彼女たちと話をするうち、どうすれば無実を証明できるかを考えるようになる雪乃。
冷徹な女刑事・植園と、その部下・吉沢の捜査が続くなか、次々に新事実が明らかになる。
果たして雪乃は無実を証明できるのか!?


【甘口紹介】
「誰も書いたことのない作品を書きたい」と思って書いた作品。
冒頭から“主人公の逮捕”という波乱の幕開けにしましたが、なかなか書くのが難しかったのを覚えています。

植園刑事のキャラが人気で、書いてて気持ちがいいくらいイヤな性格でしたねw
しかし、芯のとおった女性で鋭い洞察力は、今読み返してもカッコイイです。
次作『終学旅行』でも植園と吉沢はゲスト出演をしてたりします。

どんでん返しとしては、思いっきりひっくり返したのでわかりやすかったかも。
「もし、自分が無実の罪で逮捕されたら?」と思って読んでもらえると楽しめるかと思います。
幕間では、同室の和美の過去に焦点をあてました。
「和美の過去」が印象に残った方も多かったようです。


【甘口採点 ★5つが満点】
どんでん返し★★★★
 読みやすさ★★★★
   異世界★★★★★