今日もバイト。明日もバイト。
その次の日は休みで、その次の日はバイト。
…ほとんど毎日バイト。

そのうち倒れるよね、あたし。
今時の子なんてこんなに働かないでしょ!
でもまぁ、家の家計を支えるため。
せめてあのくそ親父が働いてくれれば…!!

なんて思っててもきりがない、なぁ。

バイト先の24時間営業のファミレス。
裏口からまわって少し重い扉を開ける。

「おはようごさいます」

「おはよう、吉原」
「おはよー、あやめ」
「おはよーごさいまーす」

みんな一斉に挨拶を返してくれて、頭を下げながら扉を閉める。

ここは、駅前にある24時間営業のファミレスで、あたしが高校1年生のときから働いている。
ちなみに、深夜帯だ。

「おはよう、あやめちゃん。はやいね」
「美和さんこそ、今日ははやいですね」

更衣室に入ると、美和さんが先に着替えていた。
いつもはあたしより後にくるのだが、今日は何故かはやい。

「あやめちゃん、最近ますます疲れきった顔してるよー?ちゃんと寝てるの?」
「まぁ、寝れはしませんよね」
「どーせ、学校で寝てるんでしょ?」
「美和さん…あたり!」

花が咲いたように、「やったね!」と笑う美和さん。
相変わらず、かわいくてしかながない。