ケータイ小説 野いちご

この作品のキーワード

初愛

初愛
4

夏服から合服に変わっても、昼間はまだ暑い。開け放した教室の窓から時折吹き込む風が僅かに秋を感じさせる。


苦手な世界史はクラス担任の授業。集中できなくて開いたままのノートに落書きをし始めた。


24、25、26、27、28、29、30…
17、18、19、20、21、22、23…


上の数字はトモ。
下は、私。

幾つになっても、7歳の年の差は埋まらない。

たとえ、トモが30歳になっても。
きっと、私と付き合っている限りこの年の差は私たちにつきまとう。


どうして…
どうして、もっともっと早く生まれなかったんだろう。


大きく溜息をついて、机の上に身体を伏せた。


途端に、後ろからパコンと頭を叩かれる。
「こら、後で職員室!」

私の横を先生が通り過ぎ、教壇で振り返って授業終了のチャイムが鳴った。



< 54/ 206 >