ケータイ小説 野いちご

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初愛

初愛
2

 家の手前の角で車を停めて、どちらともなく吸い寄せられる様に唇を合わせる。


軽く、一瞬

触れるだけ。



それが、合図。


「おやすみ」
「あぁ、気を付けて帰れよ」


走れば10秒もかからない家までの直進。
家の門を開けば、車が走り去る音がした。


振り返れば姿はもうなくて…排気ガスの臭いが鼻を掠めるだけ。

いつものことだけど…少し機嫌が悪い感じを装って、玄関のドアを開けた。

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