ケータイ小説 野いちご

初愛

初愛
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「あれ?」

ソファを背をもたれにしてテレビを見ていた私の髪に彼の手が触れた。


「切ったの?」


ソファに寝転がっていた彼の起き上がる気配を感じて、少し頭を動かす。


「毛先が痛んでたの…」

背後から脇に手を差し込まれてソファに座らされた。


「前髪も…?」


覗きこむ様に見つめられ、
フフフフと緩む口角に視線を逸らせて頬を膨らませた。


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