翌日。

──キーンコーンカーンコーン…


「愛莉〜、やっと昼休みだねーっ」


4限目の授業が終わって昼休み。

いつも通り菜緒が一緒にお昼を食べるため、あたしの席へとやって来る。


そして、いつもならそのあと少ししてから、颯太があたしにお弁当を持って来てくれるのだけど…


「来ないなぁ、颯太」

なぜか今日は、いつもお弁当を持って来てくれる時間になっても、颯太は教室に来なかった。


なんでだろう。4限目の授業が長引いたりしたのかな?


それから5分、10分と颯太が来るのを待ってみたけれど、時間が過ぎていくだけで颯太が教室にやって来る気配は全くない。


携帯にも、颯太から何も連絡はないし。



颯太を待っているうちに、昼休みも残りあと15分ほどとなった。