──ピピピピッ──

 朝から威勢のいい目覚まし時計の音が部屋に鳴り響いた。



 私はすぐに消し止め、もそもそと布団にくるまった。



 まだ寝てたい。



 まだ寝ていたいけど……。





「……そっか。私が朝ご飯作らなきゃいけないんだった……」



 まだ寝ぼけている頭をゆっくりと動かし、私は布団から出てリビングに向かった。