「あの子ならいいんですか?」


まだ、ついて来る。


「あんたには関係ねぇだろ?
ウザいっつぅの。」


ぱっちりとした目に色白の肌。

もし、モモと出会う前なら
なにも考えずに
適当につきあって、適当に遊んで
適当に別れてた。

今は話すのもめんどくさい。


「あの…。」


めんどくせぇ。


「つきあってるよ。
いつも一緒にいるセーラー服の子と。

別れる気も離れる気もないから。
だから、もう話しかけないでくれる?」


「…やっぱり…そうなんですね。」


は?


「あの子といる時は
すごく、優しい顔してるから。
そうなのかなって思ってました…。

突然、すみませんでした…。」



下を向いてそのまま去って行った
その女の顔さえもう思い出せなかった。


「やっぱり」ってなんだよ…。

彼女なんかじゃない。


ただの、友達の妹だよ。