何分こうしたままなのか。



ずっとベッドの上で抱擁されたまま、わたしは身を委ねる。



髪に指を通すように撫でられていたとき、飛鳥が耳を凝視した。





「…お前、耳…」





そう言えば、耳を開けたことを忘れていた。