ケータイ小説 野いちご

当て馬ならし

この国で与えられた自室にもどる
扉の前で涙をぬぐい、
ぐっと顎を上げる

部屋付のメイドに
騎士寮でお世話になっている
ファルゴアの騎士に連絡して
今すぐ帰る支度をするように
伝えてもらう。

メイドは一瞬
御気の毒にという顔をする
心を覗くまでもなく・・・
・・・わかる・・・
胸が大きくあいて
スリットの深く入った寝間着を
脱ぎ捨てる。

さっきまで薔薇の香りがしていた
ローブに身を包み
とりあえずメイドが帰ってくるまで
横になろうと部屋のベッドに
横たわった・・・
・・・思考は漂いだす・・・

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