体に力が満ちるのがわかる・・・
竜が優しくすり寄り
『おかえり』と言って地上を示した。

そうか、私はここで眠りながら
癒されていたのね
そう自覚してゆっくりと浮上する
・・・「またね」と竜に挨拶しながら

あとは、一気に意識を覚醒するだけ・・・

目を開く

ピコランダの自室のベッドに
私は寝かされていた。

大きく深呼吸して体を起こす
伸びをして固まった背中をほぐす・・・・

「うーーーーん」

ふぅ・・・どれぐらい眠っていたんだろう。

スッキリと目覚め当たりを見渡すと・・・
ベッドの横のソファーに
うたた寝をしている妹がいた・・・

「え?ベル?」
その声に、
妹はビクッと体を震わせて飛び起きる
「ふぇ?!!あ!!!!
 おねぇちゃぁん!!」
そう言うが早いか私の首に
抱きついてきた。