天馬に乗っている夢を見た
背中にたくましい温もりを
感じていた。

あの人と二人で空を翔る。

「あれが私の国ファルゴアよ」
彼の顔をみようと振り返る・・・
彼の顔がみえ・・・・

「クラァス様、
 朝食の準備ができました。」
冷静なハトナの声で夢は途切れた。

目を開けたくないけど・・・
もう目はさめちゃった

夢の中の人の顔が
見えそうで見えない・・・
お約束ぅ~これ、もう
オヤクソクだからぁ~

目を閉じて
お約束との戦いをしている私に
ハトナは親切にもう一度
声をかけてくれた
さすがに二度寝できるほどの
精神力はなく
ベッドから起き上がり
ガウンを着て、
朝食の用意されたテーブルへとつく。