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 次の日。



 私は間宮学園の制服に着替えて、鞄にお弁当を詰めた。


「準備は整いましたか?」


「ええ、ばっちりよ」


「では、参りましょうか」



 間宮学園は、私が小6の頃没落してしまった間宮財閥が創立した、新しめの学校だ。


 間宮財閥はないのに学校があるのは、どこかの巨大財閥が間宮学園を買い取り、現在も維持しているからだそうだ。


 どこの財閥かは知らないけどね。


 お父様に聞いたところ、泉ではないと教えてくれた。


 でも、泉以上の財閥なんてあるかしら?


 まぁ泉家や間宮学園がある遥華(はるか)市は多くの財閥の家があるからな。





 間宮学園の制服は、黒を基調にしている。


 白いワイシャツに黒いブレザーを羽織り、赤い女子はリボン、男子はネクタイを締める。


 スカートは何も書いていない、無地の黒。


 お金持ち学園にしては地味かもしれないけど、私は結構気に入っている。





 間宮学園指定の黒い鞄を持ち、部屋を出る。