〈亮太視点〉

家に着き、
玄関の施錠を
忘れずにして
部屋に連れて行かれた。

「亮、さっき
メールで言ってたこと覚えてる?」

勿論覚えている。

「当たり前だろう?」

自分の言ったことは
ちゃんと覚えているさ。

「じゃぁ、
俺の言うこと何でも
聞いてるくれるんだよな?」

不敵な笑みを
浮かべた恵に
若干嫌な予感がしたが
言い出しっぺは自分だ。

「あぁ……」

もう一度不敵な笑みをした
恵が耳元で囁いた言葉と
自分が受け入れる側に
なったのが久しぶりで
赤面してしまった。

「解った」

返事をした俺は
服を全て脱ぎ、
足を開き
自分のモノに手をかけた。

「ぁん!!」

自慰なんて恵が居るのに……

そう、さっき囁かれたのは
恵の前で自慰すること。

一人でシてる時よりも
恥ずかしいが
何でも言うことを聞くと
言ってしまったのだから
仕方がない。

「俺、見てるだけなのに
完勃ちさせてエロい身体だな」

言葉攻めに関しては
恵の方が一枚上手だ。

「何考えながら扱いてる?」

解ってる癖に
態と言わせようとするんだ。

「けい…んん……の……こと」

抱いてる時はカワイイのに
攻めになった途端にコレだ……

「まだイくなよ? アニキ」

半年間一度も
呼ばれなかった呼び方。

驚いてイきそうに
なったのをどうにか堪えた。

「けいた……イかせてくれ」

俺も久しぶりに
名前で呼んでみた。

「しょうがねぇなぁ」

恵は俺の手の上から
自分の手を重ねて
イきそうなソレを扱いた。

「ぁぁ!! 恵、イくイく」

二人の手は俺が出した
愛液でベトベトになっている。