目の前に広がるのは広大な自然――。

ここは“エナジー・ワールド”……

「おい!! 何やってんだ。武器を構えろ。」

そう言うのダイチだった。

二人の前に現れたのはライオン型のモンスターだった。

急な戦闘が始まった。

「了解。ダイチ、援護よろしく!!」

そう言って剣を構えた。

それは、剣と言うには程遠いナイフのようなものだった。

「1LVスキル発動!!! 『ジャッジ』 GOOD or BAD?」

ダイチはスキルを発動すると目の前にルーレットが現れた。

ルーレットにはGOODという文字とBADという文字が半分ずつ書かれていた。

GOOD BAD GOOD BAD GOOD………………BAD!!!

出た文字はBADだった。

GOODなら相手のHPが回復する代わり自分または味方に攻撃力・魔法攻撃力・防御力・魔法防御力が上がる。

BADなら自分または味方のHPが回復する代わり相手に攻撃力・魔法攻撃力・防御力・魔法防御力が上がる。

BADが出たわけだからHPが上げるが、二人ともHPはMAXだった。

しかも、相手の攻撃力・魔法攻撃力・防御力・魔法防御力が上がる。

サイアクの状況になってしまった。

「何やってんだよ!!LV1スキル発動!!! 『縦一線』」

スキルを発動と共に剣から凄まじい気が溢れた。

防御力の上がったモンスターには全く効かなかった。

さらに状況が悪化すること起こった。

そのライオン型モンスターは2匹になった。

「ヤバイ……ピンチってやつだな。」

「LV1スキル発動!!! 『縦一線』」

一瞬のことだった。装備から見るとLV5の歩兵の男が目の前に現れ、

モンスターを切り倒してしまった。

切り倒されたモンスターは音も立てず消えた。