初めてのダブルデートという幸せな時間は、あっという間に通り過ぎて行ってしまう。


ご飯を食べて近くのゲームセンターに立ち寄り、4人でプリクラを取り対戦ゲームをしていると、あっという間に日は傾き始めた。


まだまだ遊び足りなかったけれど、彼氏人形の支払いが待っているあたしと実紗は、この後アルバイトの予定を入れているのだ。


あたしと実紗はまた後ろ髪を引かれる思いで、彼氏たちと途中でわかれることになった。


家に帰るように指示を出しているから、ちゃんとそれに従ってくれるハズだった。


頭ではしっかりそれを理解していても、食べられない物を食べようとしていた2人を思い出すと、どうしてもソワソワして落着かない。


同じコンビニでアルバイトをしているあたしたちは、終始彼氏人形の事を気にしながら働くことになったのだった。