ご飯も食べられず、お風呂も入れなかった翌日。


あたしはいつもよりも早く起きてシャワーを浴びた。


今日は学校がある日だから、さすがにこのまま出かけるワケにはいかない。


簡単に体を洗ったあたしはすぐに部屋に戻り、起きている蒼太に話しかけた。


「蒼太、あたし今日は学校だから行かなきゃいけないの」


ドキドキしながらあたしはそう言う。


昨日の頬が、まだ熱をもっている。


「うん。わかっているよ」


蒼太は素直にそう言い、頷いた。


「蒼太はここで待っていて? 帰る時間が遅くなっても学校だから心配しないでね?」


最初の頃よりも丁寧に説明する。


「わかった。待っているよ」


蒼太も言葉にホッとして、あたしは部屋を出たのだった。