ケータイ小説 野いちご

リトルソング5-歌姫×暴走族-

episode 2
リフレイン

ふらふら、ゆらゆら、視界が揺れる。


ふらふら、ゆらゆら、私も揺れる。


暑い日差しなんて分からない。


温度なんて感じない。




「あ?…おい、あの女…」

「間違いねえ…安西優凛だ!」



ここはどこなんだろう。


見覚えがない通り。


交錯する記憶を忘れる為に、行き先もなく家を出て、気がつくとここにいた。




「…見ーっけた」



足が止まる。


突如目の前に影が出現する。


ああ、今は私に構わないで――何もかも壊してしまうから。

< 77/ 200 >