ケータイ小説 野いちご

リトルソング5-歌姫×暴走族-

episode 2
約束の場所

「着いた。起きろ優凛」

「…起き、てる」



睦斗のバイクに乗って、たった2人で来たのは――海。


睦斗と初めて気持ちが通じ合った場所。


あの日と同じ、晴れた夕暮れ。


あの時と同じ、穏やかなさざ波。




「ったく、お前まだ泣いてんのか。きちゃねえな」

「だっ、て…むぅ…!?」



バイクから降りてもぐすぐす泣いている私に手を伸ばし、顔を乱暴に拭う睦斗。


うっすらと笑みを浮かべる表情はどこか安堵が含まれていて、安心できる。


でも――

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