「え?」


母さんが声を発し、そっからしばしの沈黙が。

引かれたかな。

――でも、後悔はしてない。

言うなとは言われてないし、何しろ言うべきことはいった。このおっぱいは偽物なのだ。神の柔らかさなのだ。


いや、むしろ――男とカミングアウトした方がよかったかもしれない。

女は不便だし、服とか貸してくれるかもしれないし…

俺だとわかってほしい。

女になったとはいえ、体は男だから顔立ちはちょっとしか変わらないし。


…てか、親なら気づけよ…


「…かわいい」


蜜柑が焦点の合わない目でいい放つ。

「ん?だからね、俺は」

「かわいい」

「え、えと、俺は」

「か、かわぃいいいいいっ」


ボムッと音がして、俺の重心が後ろに傾いた。

床にドッカンと押し倒され、視界には蜜柑が映る。




「やだやだやだ!超かわいい!生で始めてみたー!


ボクッ子ボインちゃん!

しかも男って宣言してるのにかわいい顔と生意気ボディが矛盾してるぅう」