「佐山ー!佐山ー!」



話したこともない隣のクラスの男子が

私を呼んだ



「はぁーい」




「あぁ、佐山ー、桜庭が呼んでる

ベランダで待ってるって」



え?


呼んでるって、




今、席前後なのに、なんだろ?



とりあえず、その子にベランダに連行されて、


「桜庭ー!佐山連れてきたー!」



ベランダには、桜庭と同じクラブの人がたむろってた


「桜庭~、いいたいこと、あるんだろ?」


「な、ないしっ!」



んー、謎。



その時はほんとにわかんなくて、


そのままかってに教室に戻った。




「羽琉ーっ!!!」


教室に戻ったら、

何人か私のところに駆け寄ってきた。




「羽琉、今、桜庭に告られてた!?」




「は?」