一年前。






多分、その時に私は恋を知った。







中学2年生の5月。






「ねーっ!私も恋バナ入れてよっ!」



「えー、羽琉は恋してないから入れられませーん」



「恋できないから恋バナに入りたいんじゃんっ」




教室で、恋バナをしている女子の中に入ろうとすると絶対になるこの会話。



恋してない私は、いつも入れてもらえない。