ルナside


「ん…?」

ずいぶん寝ていたような気がする。


体を動かそうとすれば全く動かない。


目を開けて今の自分の状況を確認すれば、大きな丸い鏡らしきものに貼り付けられていた。



「ほう、目がさめたようじゃのー」


声をした方を向けば。


妖力で鏡を4つほど周りに浮き上がらせ、豪華な着物のような服をきて大きな耳と尻尾の生えた金色の髪をした人が歩いてくる。


まあ、人じゃなくて妖怪だけど。その姿は限りなくヒトに近かった。