地上より上にある、天界のそのまたかな〜り上にて。



見るからに真面目そうな天使達がその場から消えた時。



残っていた2人の内1人の天使が叫んだ。


「ーーーそろそろ大天使候補生第ニ次選抜が始まる頃だなっ!!」


あまりの声の大きさに、もう1人はかなり嫌な顔をする。


「っ、お前本当に唐突だな。ーーーそうだが。何だ?
大天使候補生の束ならそこにあるだろ?」


「いやぁ〜、お前の大事なあの子はどーんな子なんだろ〜なぁ〜と思ったら楽しみで楽しみで」


ん?と堅物そうなもう1人の方を見る目は、先ほどまでと違って輝きまくっている。