一度リアルで遊んだ事のある、とても仲の良いコがいた。
とても信頼してくれて、彼女も精神病にかかっている。
翔子も他の奴も彼女が大好き。
人を惹き付ける、不思議な存在の人。
翔子が世界一大切な人。
名を『ちよ』という。
その人と共通の友達に、ある出来事が起きた。
名前は『まり』。
まりの彼氏がちよの事を悪く言い、まりがちよを庇ったら「俺よりそっちが良いのか」とか言われたらしく、あの出来事が起こった。

ちよが開いていたサイトの一部だが、そこによく荒しが来ていた。
出来るだけ無視するようにと、綺羅が知り合い全てにメールで注意を呼びかけた。
ある日まりからメールがきた。

「荒しがくると思う。
 私の彼氏」

まりの彼氏が荒しに来る前に、綺羅は多数の人にメールで注意を促した。
一度に5人ぐらいとメール。容易い事ではない。
そして、その時はきた。
まりの彼氏は裁判等に関係する仕事をしているらしく、法に触れる寸前の荒しを始めたのだ。
綺羅の忠告があったから、誰も相手にしなかった。
だが、あまりにも酷かったので、ちよにメール。
ちよはかなり精神的に深手を負いながら、全ての記事を削除。
しかもその後脅されて、ちよは極度の不安定状態になった。
我慢して我慢してきたリスカが再発。恐怖のあまり、毎日泣いて暮す日々。
まりもまりで、自分の所為であんな事になった、と自分を責めた。
俺達はちよを安定させようとしながら、まりを励ました。
だが、どっちも治らない。

いつからだろう。
いきなりまりは悠達に罵倒を浴びせてきた。
理由なんかわからない。
生まれたばかりの何も知らない昇舞に当り散らされたりした。
いつも座り込んでいる悠が、すっと立ち上がった。

「まりさんと知り合ったのはゆぅちゃんの所為だから、責任もっていなくなるね」

そして意識が遠くなった。